「進学校での勉強法」(抜粋)
世の中は、作戦を持って取り組まなければ、結果が出せない。しかも、「努力が大事」なのは子どもの世界で、
大人の世界は「結果が大事」なのだ。いや、補足しておこう。結果が出て初めて、その人の努力を評価しようと
言うことになるのだ。偉人伝の努力や苦労の話は、結果を出した人の謎を解きたいと思った後世の人間の〈後付け〉の理由だ。
書かれなかった、より本質的な成功の理由があったかもしれない。
話は飛躍したが、ともかく、よくわからず興味もてず、点数の取れない教科が受験科目でなかったら、単位を落とさない程度に
片付ければ良い。目標の〈結果〉=合格を出すためには、自分の力の配分を考える必要があるからだ。
確かに、この世の中は素晴らしい知に満ちている。知らなければもったいないことであふれている。
しかし、残念ながら、私たちに与えられた時間はほんのわずか、限られているのだ。あれも、これも、
知ることはできない。しかし、それで良いではないか。多くの人が、それぞれ得意の分野を深めて、
世の中はうまく回っているのだから。君も、すべての分野のエキスパートになる必要はないし、そもそも、
そんなことはできないだろう。好きなこと、得意なことを伸ばすという目標をもてば、不得意で一喜一憂することはない。